日本を離れイタリアで修行をつんだインテリアデザイナー植木莞爾は、 日本に居た頃の、つまり「少年の頃の記憶」に根付いた日本の原風景への思いを作品にこめました。 シンプルで明快な構成の一方で、 素材は肌触りのいい無垢ナラ材座面を使用し、 座面や背板を僅かに湾曲させるなどのこだわりが心地良い座り心地を提供するとともに、 「日本の記憶」を五感から呼び起こします。
座板はデザイナーが子供の頃に触れたお寺の濡れ縁の敷板から生まれたもの。年月を経て朽ちた板は、すり減り、表面のそりや板間の隙間などが出来てくる。そんな木材が年月とともに持つ豊かな表情を表現しています。 この座面の微妙なカーブが造る細長い三日月の影はひときわ美しく繊細です。