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インテリアショップ リグナ Rigna Times インテリア特集 RIGNA × MOTO FURNITURE~若き社長達、次世代のインテリア業界変革を目指して。 インテリア業界の現状に迫る。~

柳父 豊の対談企画第二弾
RIGNA × MOTO FURNITURE

リグナ代表取締役社長・柳父豊の対談企画第二弾。

今回は、デザイナーズヴィンテージ家具・雑貨をデンマーク、スウェーデンなど、世界各国から希少価値の高い商品を直接買い付け、販売を行っているMOTO FURNITUREの福本社長との対談です。

福本 剛士

1980年千葉県生まれ。21歳の時に運転代行業で起業。その後、カーシェアリングのビジネスなど車に関わる仕事をしながら2015年に20代からの趣味で集めていた北欧家具(デザイナーズヴィンテージ家具)で橋本、坂本と共にmoto furniture合同会社を設立。デンマーク、スウェーデンなど北欧を中心に世界各国から希少性の高い商品を直接買い付け販売を行なっており、近年、北欧のデザイナーズヴィンテージ家具は世界的にも資産価値が認められている事に注目。また古き良き物を大切にし、代々受け継いでいくという事をコンセプトとしている。

柳父 豊

1989年大阪生まれ立命館大学建築学科卒業後、会社員をしながら副業で起業。“紳士の社交場“をコンセプトとして移動式ミュージックバー『ZIP CODE Tokyo』を立ち上げる。2018年から洗濯代行&お洒落コインランドリー『WASH&FOLD』の社長室室長と事業部長を複数兼任し事業拡大と経営を学ぶ。2019年に家具・インテリア『Rigna』の社長室入社2020年に第二創業のために社長就任。同年東証一部の綿半グループへのM&Aを企画実行を行いグループ入り。ECサイトと実店舗での家具・インテリア事業の『Rigna』とCG制作事業の『Rigna CG LABO』を運営する。

MOTO FURNITURE の始まり..

起源

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福本
事業を始めたきっかけは「ただの家具好き」という事でした。
友人を誘ってスタートしたのですが、最初の頃はそれぞれ自分の本業の仕事をしながら週2回くらいで今の仕事をしていました。その後、事業が軌道に乗りそうになってきた頃に「これ1本でいこうか!」ということになり法人化したんです。
スタートからこれまで約8年くらいの期間がかかりましたね。なかなか長い道のりでした。
僕が起業したきっかけは、実は父親の存在が大きく影響しているんです。
父は銀行員で当時多忙を極めていました。とにかく忙しく過労やストレスが溜まっていて・・・。これが原因で18歳の時に亡くなってしまったのです。
そんな父の姿を見て、「会社に所属して働くよりも自分自身で何かをやろう!」と思うようになったのです。それが父が亡くなった数年後の21歳の時でした。

ヴィンテージへのこだわり

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福本
僕は元々ヴィンテージの物が好きだったんです。高校生の頃から古着が好きだったり。その好きが高じて高校卒業後に服飾系の学校に進学しました。当時の僕は、アパレルのバイヤーになりたかったんです。ただ、バイヤーになるまでの道のりは果てしなく長く...。バイヤーにはなりたかったのですが、長々とそれに進んでいくのは、ちょっと嫌だな・・・と思い、バイヤーへの道は諦めました(笑)
それでも、ヴィンテージの物が好きで今の仕事に繋がったのです。ヴィンテージの商材が服ではなく、家具に変わっただけ。
ヴィンテージの物って「いつか売る」ということを考えると資産価値としても魅力があるんです。その魅力を多くの人に伝えたい!そう思って今の事業を始めました。

初めて購入した椅子

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福本
      
”ザ・チェア” 
最初はデザイナーズチェアではなく、無名のチェア買いました。そこから色々調べていくうちにハンス.J.ウェグナーなど有名デザイナーを知る事になり。そして初めて購入したデザイナーズチェアがウェグナーの名作椅子である「ザ・チェア」。「ザ・チェア」は当時でも高額で、購入にはかなりハードルが高かったのを覚えています。ただ、悲しい事にその後資金繰りに困る局面があり、この椅子を手放すことになりました。その後も買っては資金に困って売って・・を何度もやってきましたが、やっぱり良いものはしっかりした値段、つまり高額で売れるんです。だから良いものを買っては売りを繰り返しながら事業を進めることが出来たのです。良いモノのヴィンテージだからこそ為し得た事だと思います。

ヴィンテージ家具とは

福本
ヴィンテージのモノって「ものを大切にしていく」「引き継いで使う」というところが最大の魅力だと思っています。モノとしては50年以上前のモノですね。
今の時代は使い捨てや、安かろう悪かろうのモノが多く市場に出回っていますよね。特に日本の場合は、災害が多い国なので災害でモノが壊れたり傷んだりすることも多いので、「モノを大切にしていく」「引き継いで使う」というよりは、「壊れたら買い換える」の文化。それに対してデンマークの人は本当にモノを捨てない。コストがかかっても直して使うという文化・人なんです。
また、デンマークは世界幸福度調査で常に上位にランクインする国で、ライフスタイルが日本に比べて充実していて、何世代も先を行っているような豊かさがあるんです。家族で過ごす時間を大切にすることはもちろん、友人や近隣の人を招いてホームパーティもよく開いたりしますね。モノを選ぶ時も、その大切な時間を過ごすための大切なパートナーとして選ぶので、必然として「モノを大切にしていく」という考え方や文化になる。そこが大きな違いですね。

ヴィンテージ家具を楽しんでいくためのポイントをよく聞かれるのですが、一番のポイントは「現行品との違い」を知っていることです。現行品を知って比べてみるからこそヴィンテージの良さが分かってくる。そういう面白さがあります。どちらが良いとか悪いとかではなく、それぞれの魅力がある。一概には言えませんが、ヴィンテージのモノは特徴として線が細く美しいものが多くあります。フィン・ユールのチェアなどは特にそうですね。ニールス・ボッターのものは明らかに違ってきます。強度面では少し弱いモノもあったりしますが...
ただ、やはり日本ではヴィンテージ家具の価値の理解はなかなか広がらないのが現実。

柳父
最近やっと変わってきたのが洋服ですね。お洒落な人は古着が高くても買う。家具だとどうしても「中古品」というイメージが強くなってしまう。ヴィンテージの家具をカッコ良いと思っている人はどのくらいいるのか。「ヴィンテージって良く言ってるけど中古でしょ?」と思っている人が8割9割じゃないかな?と思います。ヴィンテージ家具の価値はまだまだ多くの人には届いていないし、もちろん理解してもらうのも難しい。そして、価値をわかってないとなかなか買わない。お金を持っている人であっても「中古家具でしょ?」で終わってしまっているんだと思います。その価値を届けることが僕らの使命なのかもしれませんね。

食育・服育・「住育」

村野
「日本のインテリア」という点で考えると、モノの価値を「どう捉えるか、どう魅せるか、どう感じるか」がまだまだ一般的な考え方にはなっていない。日本の産業構造上そうなってしまっているのもある思いますね。だからなかなかヴィンテージ家具の良さや楽しさを多くの人に理解してもらえない。
福本
ヴィンテージは高いと思っている人も結構いるけど、実は現行品よりも安いものもあるし、もっと先の事を考えると古いもの、つまりビンテージの方が最終的には高い値段がつきやすい。購入時の価格よりも高値で売れたりするんです。ある意味投資ですよね。
柳父
食事するときはレストランで1回2〜3万払ってる人も多くいるし、考えたら3回分で家具買えるんですよね。洋服で考えても、スーツに30万は出せるけど家具には出せないという人が多い。感覚値の違いだなぁと思います。

福本
僕は家具ってある意味一番必要なものだと思っています。20代の時に初めて「ザ・チェア」を買った時、周りから散々「馬鹿じゃないの?」と言われ続けたんです。ただ、その人たちが家を買う年齢になって、「やっとお前の言っていたことが分かってきた」と言われるようになりました。家を買ったら「良いソファが欲しくなった」という風に周りの人も思うようになってきたようで。人って一回良いものを使うとそれに価値を感じられるようになってくる。この感覚ってすごく大事。ただ、その感覚まで持っていくのがなかなか大変なんですよね。
柳父
例えば影響力のある人が、良さをシェアしてくれるといいかなと思っています。少し前のアートとの感覚と一緒ですが、家具を知ってる人と知らない人の隔たりがあり過ぎるのが現状。知っている人はマニアック過ぎたり、知らない人は本当に知らない。
アートも昔は知識ある人だけが楽しむものでしたが、最近やっと一般の人たちも楽しむようになってきました。家具は長らくそれがなく・・・。例えば僕のお話しすると、大好きなアパレルのデザイナーさんが購入した椅子を見る機会があったんです。それがきっかけで家具に興味を持つ事になりました。家具からの興味ではなかったですね。こういう機会でなければ、家具に興味を持つ機会はなかなかなかったですね。

インテリア業界のこれから..

柳父
ただ、世の中の情勢的にも時代は来ていると思います。ファッションでよく言われていましたが、若い人が無理して高いモノを買って、それを発信する。そしてその人が注目されるの事がとても大事。家具でもファッション同様に若い人が発信していくことが大事だと思います。40代50代の人たちはある程度お金も持っているので、多くの人からすると「そりゃ買えるでしょ?」と言われてしまう。
あとは、やっぱり憧れる存在になっていない。家具業界は年齢層が高く、発信も年齢層が高い人が発信する。それだと若い人からはあまり憧れられないよなと思います。広がっていくものも広がらないのが今の現状かな?と。
福本
客層もやっぱり、20代の方はほぼいない。30半ば〜40半ばまでの方が一番多い。家建てるとか、引越しというタイミングがやはり多いですね。
柳父
そういったところを突破しないとダメですよね。ライフスタイルの中でも家はなかなかフューチャーされてなかった。やっぱり外に出ていく服だったり、車だったり。。家の中で過ごす格好良さがなかなかなかった。

福本
新しいものと古いもの、なかなか並ぶ機会がないのでそこがうまく融合できたら面白いと思いますね。Yチェアを年代順に並べるだけでも面白い。最初の刻印のタイプは、まだ機械化されていなくて削り出しでやっていたりしたんですよ。その時代の希少価値が高いものも比べて見るの楽しいですね。
あってもすぐ売れてしまうので、確保しておかないと(笑)
柳父
レコード、ファッション、車のパーティなどは世の中には沢山あって、業界人たちが集まる。ただ、家具業界にはほとんどない。若い人で影響力ある人が、こんな家に住んでいるとか、こんなインテリアを使っているというのをもっと発信してほしいですね。

インテリアを楽しむという観点から考えた「モノの価値」。新品でもヴィンテージでも良いモノは継がれていく。
RIGNAもMOTO FURNITUREと共に「インテリアを多くの人に楽しんでもらえる」様に良いモノ、モノの価値を発信、提供していきたい。

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