現場確認1発目。至る所に生活感が残る状況。
写真中央には弧を描く壁面がドンと構え、空間の隔壁となっています。右手は小上がりの畳空間。
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都内にあるとあるマンション1室の内装をリノベーションさせていただきました。
リノベ前の空間はといえば、一部小上がりの和室があったりなどしましたが、ごく一般的な仕様。
空間の間取りとしては隔壁となる造作壁を取り除き、ひとつの広い空間に。
家具でゾーニングを図り、視線が抜けるスッキリとしたレイアウトとしました。
内装の仕上げのほとんどはクロスの張替え、床をまるっと変えてしまうとコストも膨らんでしまうため、塩ビタイルを重ねて貼っています。
また一部の壁面に杉の足場板を張り込み、木の素材感を感じられる仕様に。
モルタル風のクロスや足場板などの"乾いた"空間に、ブルーのソファやカーテン、
グリーンを落とし込むことで"潤い"を演出。
大きな窓から吹き込むそよ風に、ブルーストライプが踊ります。
爽やかなリノベーション空間ができるまでをご覧ください。
所在地 | 東京都 小金井市 |
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完成年月 | 2017年09月 |
業務範囲 | インテリアデザイン・トータルコーディネート |
天井 | クロス張替え + 一部造作梁型 |
壁面 | クロス張替え + 一部杉足場板貼り |
床 | 既存床の上 塩ビタイル増貼り |
デザイナー | リグナデザインチーム |
撮影 | 佐々木 健 |
現場確認1発目。至る所に生活感が残る状況。
写真中央には弧を描く壁面がドンと構え、空間の隔壁となっています。右手は小上がりの畳空間。
チラッと見えるガラスブロックは布で覆われた状態です。
キッチンは対面のカウンタータイプ。
気になる点をメモしつつ、どう手を加えていくか考察します。
きっとこの時の私はさぞ真剣な面持ちで(どう遊ぼうか・・・)と考えていたことでしょう。
現場の状態を思い返しながら、レイアウトを考えます。
この時点ですでに"中央の隔壁"は撤去する考えでしたので、生活動線を踏まえた家具の配置を検討。
そのメリットとデメリットをやりとりしながらコミュニケーションを図ります。
そして今回は【B】プランに決定しました。
暫定で決まったプランを元に、「こんな感じになりそう」という頭の中のイメージをラフスケッチに描き起こします。
イメージの共有ってとても大切です。
あと、この時点からワクワクが止まりません。
オラ、ワクワクすっぞ。
まずは残置物の撤去をしてから、クロスを剥がすなど解体に入ります。
一部プラスターボードを貼ったり、下地準備を進めます。
カウンター周りにはあっという間に杉の足場板が貼られました。
隔壁も撤去され、お部屋のいろんな部分が露わに。
隔壁部分の天井には梁型が無かったので、意匠的に造作で付け足してもらいました。
リノベーションは造り方も大事、そして壊し方も同じように大事です。
木質の雰囲気で空間に動きを出しつつ、彩度を抑えた仕上がりとなりました。
床まで伸びていたガラスブロックも、壁をふかして腰高さの意匠として取り込んでいます。
窓面は塗装で白く。
シンプルで、潔い。
これで準備はOK。
さぁ、インテリアを飾りつけよう。
キャンバスやレザー、スチールにガラス。様々な素材感が入り混じる空間はパーティそのように賑やか。
そして今回は”樹種”さえも大胆にMIX。
シダーが2色、ウォールナット、オークも2色。
1つの住空間でここまで異種格闘技はあまり見ないかと思います。
しかしそれらを黒いアイテムやフレームなどの”エッジ”でつなぐと、不思議とまとまってしまいます。
内装の彩度を抑えてきた分、家具やグリーンがよく映えます。
陽の光が差し込む広々としたワンルームで、アイテムそれぞれがそれぞれの表情を豊かに表現し、空間を構成しています。
ナイスMIX。
レースカーテンを主役にした窓周り。
風も光も、優しく軽やかに受け流す。
いろんな「青」が連続した美しいグラデーション。
ソファと色味を合わせ、ドライ空間に落とし込まれた”潤い”となりました。
黒いフレーミングが要所に効いたダイニング。
線が細いので足元軽く、古材を使いつつもライトな印象に。
既存を活かしたガラスブロックはどこか懐かしく、静かな朝を届けてくれます。
低く構えたウォールナットのベッドフレームで心地よい目覚めを。
ベッドとの界はブラックフレームのガラスパーテーション。
振り向けばまた違ったシーンが広がっている、それがワンルームの面白さであり、魅力なのだと思います。
風を感じる空間に仕上げたかったので、シーリングファンの存在は譲れない要素の一つでした。
しかし家庭用のシーリングファンだと”照明付き”が多く、その分下に降りてきてしまうため圧迫感との葛藤があります。
なので既存の電源から分岐させ、ダクトレール+スポットをメインの照明計画として設定。
シーリングファンは支柱と羽根のみなのでその印象も軽く、天井全体がほどよく詰まって、ほどよくスッキリしました。
「杉古材に群がる古本たち」と妄想しながらディスプレイ。
彼らをひとつの”生態”として捉えてしまうと、なんだか古本がみな寄り添って眠っているかのよう見えてきちゃいました。
キャラクターの強いアイテムたちに囲まれながらひっそりと佇むウォールナットの塊。
意匠を限界まで削ぎ落とし、それでいてゆったりとした包容力(収納力)。
前面はガラスの上にウォールナットの突板を貼っているので、リモコンの赤外線も通るというスグレモノ。
映画の配役でもいますよね、「物静かな出来るヤツ」。
キャラが立ってます。
壁面に固定するタイプの両盤面時計、ロベストン。
海外の古い駅舎にありそうなその装いは、杉古材のキッチンカウンターと相性も良く、まるでカフェのような佇まいに。
ON / OFFを上下にパチンッと動かす、インダストリアルの定番トグルスイッチ。
こういった小さなところで雰囲気や世界観が現れます。
そして、マイナスネジこそ正解ですね。
トイレや廊下も、ひとつの空間です。
それぞれが空間として成り立っていて、それでいてどこか隠れ家のようなダーティさ。
狭い空間だからこそ現れる”素材のパンチ力”を感じ取れます。
天井も壁も床もみんな大事、だけどやっぱり扉こそ個性!
扉は、「この先にはどんな空間が広がっているのか」のヒントをくれる、映画の予告編みたいなものです。
ワクワクのスイッチも、強制ON。
扉面には明かり取りのガラスも設けず”クローズ感”を出すことで、更に隠れ家感を演出しました。
開けるのドキドキしちゃいます。
都内を中心にリノベーションブランドを展開する「REISM」とのコラボレート企画。 「REISM meets Rigna」 シング...
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